情報を検索する技術
2020年9月30日
LTの題材にしようと思ってたけど発表しなかったのでブログにまとめておこうと思う。
検索ワード
これが一番大事。自分が欲しい情報にたどり着くためにはそれなりに言葉を知っておく必要がある。つまり 語彙力と一般教養 が重要ということである。それらがない人々は自分が欲しい情報にたどり着けないし、もし何かを得たとしてもそれが正しいかどうか、自分が欲しいものなのか判断できない。正しい情報を得るには知識が必要、検索とはとても知識が必要な行為なのだ。
知識のある人々は欲しい情報を得られる一方で知識のない人は知識の無さ故に情報が得られず「情弱」と呼ばれるようになってしまう。ここでもやはり富めるものはますます富み貧しきものはますます貧しくなるのだ。
語彙力の鍛え方
センター試験の現代社会や政治経済を勉強するのが良さそう。あとはニュースを毎日欠かさずみる、新聞を読む、新書を読む、とかかな。エッセイとか小説を読んでも検索に必要な語彙力はつかない。「これからの5G時代について」みたいな、最新の話題についてまとめた本が良い。時事的な知識量を増やすことを心がけたら良さそう。
情報の信用度
情報源がどこなのかは非常に重要。特にインターネット上には間違った情報やニセモノ、デマなどがはびこっている。そこで、自分が得た情報を適切に判断するための基準が必要になってくる。
情報源
一番先に確認するのはその情報の出どころだ。個人的な信用度は下記の通り。
- 公式な情報
- 公式ではないが、比較的信用できる組織が発表した情報
- 公式ではないが、公式な組織の中の人が個人名義で発表した情報
- 雑多な個人ブログ、Twitter、など
一番はもちろん公式な情報だ。政府機関が発表した情報、ライブラリの公式ドキュメント、AppleのHIGなどがそれにあたる。これらは一番正しく効力を持った情報であることがほとんどなので、必ず目を通すべきだ。公式な情報を知らない人はトラブルに巻き込まれやすい。
次に参照するのが「比較的信用できる組織が発表した情報」だ。「比較的信用できる組織」とは、過去の実績からおおよそ間違ったことは書いてないだろうという判断ができる組織のことだ。組織名義で発表する情報が間違っていた場合、その組織自体の信用低下に直結するので、事実確認がきちんとなされているケースが多く信用度も高い。(もちろん事実確認してない雑な情報を発信する企業もあるが…)
この情報は100%正しいわけではないので鵜呑みにしてはいけないが、重要かつ影響力が大きい情報であることが多いので、要チェックだ。この例でいうと、ヤフーやサイバーエージェントの自社技術ブログなどが当てはまる。
その次が「公式な組織の中の人が個人名義で発表した情報」だ。これはちょっと注意が必要で、この人の個人的な意見を組織の影響力を盾にあたかも正しい公式情報かのように発信しているケースもあるからだ。しかし、ライブラリやゲームの開発者が内部情報など興味深い情報を発信しているケースもとても多い。要チェックではあるが、情報に踊らされないようにしよう。
一番信用できないのは個人が発信している情報だ。インターネットにはこういった情報が溢れているし、どれもとても正しそうなことが書いてある。しかしこれは話半分に聞き流すのが正解だろう。たしかに、ドキュメントでわかりにくい部分を解説してくれていたり、実際のユースケースでの問題を指摘してくれてるものがあったりするので一概に不要であるとは言えないしとてもお世話になっているのは確かだけど、信用度としては一番低い。鵜呑みにせず、自分で情報の正しさを確認することが大事。(公式ドキュメントを見返してみる、自分でコードを書く、他の意見も確認する、など)
物事を多角的に検討する
情報を適切に扱うためのもう一つの指標は、「情報の偏り」だ。
例えばある刑事事件についての2つの記事があるとする。1つは加害者、1つは被害者の視点から書かれたものである。もし加害者側の記事だけ読んだ場合は「加害者も大変だったんだな。仕方ない。」と思うかもしれないし、被害者視点の記事だけ読んだら「加害者は許せん!厳罰を!」となるかもしれない。情報や事実というものは視点が変わることで内容も変化するものなのだ。
こういった視点の偏りがあると、情報を誤って判断してしまう可能性がある。自分が集めた情報がどの視点からのものか、偏りがないか、ということに注意し、できるだけ視点の異なる情報を集め判断することが大事である。
まとめ
検索力を鍛えていこう。