UIデザイナーとしての転職活動を振り返る
この記事は takanorip Advent Calendar 2021 7日目の記事です。
今回はUIデザイナーとして転職活動をしてみてどうだったかについて振り返ってみたい。
求人数はかなり多い
UIデザイナーの募集はかなりたくさん出ているなと思った。
キャリアエージェントからの連絡もかなり来たし某TRUSTでもUIデザイナー方面で声をかけられることが多かった。
どの会社も一人目もしくは二人目のUIデザイナーを探している場合が多く、組織化されている会社はかなり珍しいという印象だった。
その規模のUIデザインを一人でやるのけっこう無理なのでは…?と思う募集もたまにあった。
給料がエンジニアより安い
ほとんどの求人でエンジニアよりUIデザイナーのほうが給料が低かった。
会社によってはMAXの年収が数百万違うこともあった。
一昔前ならデザイナーがいなくてもそれなりに売れるサービスを作れただろうが、今の時代UIデザイナーなしで競合に打ち勝つことは非常に難しいはずで、UIデザイナーがビジネスに及ぼす影響はエンジニアと同じかそれ以上のはずだ。
それなのに給与がエンジニアより低いというのはどういう経営的判断があるのだろうかと思ってしまう。
求められるスキルが多い(雑用感がある)
UIデザイナーというタイトルで出ている求人でもグラフィックデザインのスキルを求めてくる会社が非常に多かった。
もちろんゲームや学習系アプリなどグラフィカルな要素が多いサービスではグラフィックデザインのスキルも必要になってくるだろう。
しかしSaaSのようなプロダクトのUIデザイナーでもグラフィックデザインの経験が必須項目にされている場合が多かった。
マルチにいろいろできる人のほうが扱いやすいというのは理解できるが、まだまだUIデザインの専門性が認知されきっていないのだなと思った。
UXの知識を求められがち
これは最近の流れなのかも知れないが、UXデザイン・UXリサーチの知識や経験を問われることも増えてきている気がする。
求人票を見て、そんな人おらんだろとかもっと給料払えやと思ったことは1度や2度ではない。
UXの知識を持っていることは重要だが、UXデザインというのはチームでやってくものであり新しく採用するデザイナーに全てを投げつけるのはいささか問題があるのではないかなと思った。
書類選考謎すぎ問題
選考フローの一番最初でポートフォリオを提出するのだが、UIデザイナーの場合ポートフォリオに掲載する案件数がそこまで多くならないしテキスト情報が多くなるので「ポートフォリオとは?」みたいになる。
書類で落とされてもなんで落とされたかイマイチわからない。難しい。
そもそもUIデザイナーってサービスの立ち上げだけじゃなくて改善とかグロースとかにも注力している存在のはずなので、グラフィックデザイナーと同じ型のポートフォリオを提出させる意味がわからない。(エンジニアがよく書く職務経歴書のほうがいいんじゃないか)
結論
僕はUIデザイナーとして転職するのを諦めました。
これからUIデザイナーとして転職する人へ
とりあえずグラフィックデザインはできたほうが重宝されるのでやっといたほうがいい(グラフィック出身の人が多いだろうけど)。
あと開発に関する知識はまじでみんな持ってないので、ちょっと開発の知識あるとエンジニアとかPdMとかに喜ばれる。コスパが良いのでぜひ勉強してくれ。
あとやはり給料はエンジニアほど上がらない。給料上げたいなら大きくて儲かっている会社に行くか、有名なデザインスタジオに行くか、実績作ってフリーランスになるしかない。