Tokyo Art Book Fairに行った
2023年11月26日
東京都現代美術館(MOT)で開催されていた Tokyo Art Book Fair に行ってきた。
https://tokyoartbookfair.com/
最終日ということもあり、会場はめちゃくちゃ混雑していた。外国人の参加者も多くて国際色豊かなイベントだった。何回か英語で話しかけられたり、韓国人の出展者とぎこちない英語で会話したりして面白かった。来年もあれば行きたい。
散財した結果はこちら。
わりとあらゆるジャンルの本が売っていて、ポップなものから激しめのものまでいろいろな作品が売られていた。普段デザイン関連の本ばかり見ているのでとても新鮮だった。特に海外のアーティストの作品はどれも印象的で、日本にいるとなかなか見かけない題材や表現を見ることができた。
外国の作品の中でも台湾・中国や韓国の人の作品はとても多かった。韓国のリソグラフ印刷所も出展していて、日本から依頼したらどれくらいかかるかとか話ができて楽しかった。
今回本4冊、ポスター1枚、カレンダー1つ、ポストカード1セットを購入した。本2冊とポストカード以外はリソグラフ印刷の作品で、どんだけ好きなんじゃと思った。リソグラフ印刷は色味と質感がいいよね。
あと今回買った「Aim an Arrow at the Rock in the Ocean」という本が面白かった。
液晶TVにグリッチを発生させた画面をデジタルカメラで撮影し、その画像データをAIが搭載された風景写真認識システムに読み込ませることで、AIは機械学習した記憶をもとにデタラメな風景画をでっち上げる。このようにAIのバイアスを利用することで、苅部は「機械の知性が世界をどう見たがっているか」を引き出させました。そのイメージの数々は奇妙にも美しく、サイケデリックで幻想的なAIの視覚世界を体験させてくれます。
さらに本書では、画像をテキスト化するマルチモーダルAIにそれぞれの画像を読み込ませることで、「AIがこれらのイメージをどう解釈するか」をテキストにして掲載しています。そのアウトプットがまたおもしろく、「深い分析だなぁ」と感心するものから、「え、これがそんなふうに見えるの!?」と驚いてしまうものまで。AIの解釈を通して、この世界に“正しい見方”なんてひとつもないということ、そして、世界は誤読の連鎖でできていることを教えてくれるような1冊になっています。また、苅部によるエッセイ「誤読が星座を結び続ける」をあとがきに収録しています。
AI関連の話題が尽きない今だからこそ映える題材と見せ方だなあと感心してしまった。
アートブックフェア、思いの外楽しめたので機会があれば別のイベントにも行ってみようと思う。